
新刊「子どもと作れる12か月のパン」(新潮社)について
新潮社からは4冊目となる書籍「子どもと作れる12か月のパン」が3月16日に出版されました。
もちろん発酵は冷蔵庫にお任せの作りおきパンの方法で、オーブントースターで焼けます。
12か月、それぞれの月ごとにレシピを作りましたので、毎月お楽しみいただけます。
旬の食材を使ったり、季節のイベントや時期を象徴するものの形を作ってみたり。お誕生日やプレゼント用のパン、それから旬のものを取り入れたドデカパンレシピも載せました。
一年中、親子で楽しんでいただける書籍になっております! 表紙もとってもかわいいので、お友達へのプレゼントにも喜ばれるかもしれません。
どうしても作りたかった、子どもが使えるパンレシピ本
新潮社から出ている書籍は、『スティックパン』、『ドデカパン』、『ちょい足し酵母』と私が「どうしてもやりたい! これは皆さんに知ってもらいたい!」と思う内容のものばかり。
私から編集者さんに提案し、何度もやり直して、やり直して、本になったものばかり。
今回も同じです。
「どうしても子どもが使えるレシピ本が作りたい!」と熱く語るも、「いいですね! いいですけど、それだけじゃ・・・」と優しい編集者さんは一緒に悩んでくれました。
どうしても子どもが使える、見て楽しめるレシピ本を作りたかった理由があります。
それはパン作りが、子どもの成長に良いことばかりだと感じていたことです。
ママが子どものためにパンを焼くのはもちろん、子どもは見ていると、一緒にやりたがります。
「お母さん、またパンこねてるの? ぼくにもやらせて!」
「お母さん、ぼくもパンさわりたーい!」
と、キッチンにいる私の様子をよく観察していて、パンを作ろうとすると必ずと言っていいほど寄ってきます。
ママとのコミュニケーションにぴったり。
一緒にパンを作ってもぐもぐ食べたら、子どもの目はいきいきとしてきます。さらには手で生地を触り、形を想像して作り、焼いている間は目で様子を見て、焼けてくる香りをかいで、焼きたてを手で触り、みんなで分け合って食べる。
五感がフルに刺激されているなと感じます。
また、幼稚園児だと工程ごとに楽しむだけで十分だと思いますが、小学生ともなればどんなパンが焼きたいか?から逆算して、お買い物から、計量、そのあとの工程も全部できてしまうと思います。計量するときに数字に触れます。生地を分割するときに、「これを3等分して」と分数の概念も出てきます。たかがパン作りですが、知らないうちに子どもたちはいろいろなことを感じ、身につけていきます。
以前に、2歳の息子がパン生地を「パン、パン」と言い、「早く食べたい!」という仕草をしているのを見て、2歳でこの白い物体がパンになるって知っていることだけでもすごいなぁと思ったことがあります。
お家の中で子どもに伝えられること、自然と無理せず伝えられるといいですよね。
この本を使うのにルールがあります!
それは、ママが無理しすぎないことです。
子どもとパンづくりをしたいとこの本を手にしたママは思ってくださるかもしれませんが、とにかく無理はしないでほしいと思っています。ママが心穏やかに子どもを見守れるときに限り、やってみてくださいね。
それから、全部やらせようと思わないでください。
計量からこねる工程、次の日に形を作って、焼く工程までやると、とってもママは疲れると思います。
私もそうです!
なので、全部やろうと思わずに、「こねるのはママがやっておくから、〇〇ちゃんは形作る係ね!」、といった具合に、役割分担をしておくと、子どもも必要以上にやりたいと言わないと思います。
そして、担当の工程を一人でやり切れたら、思いっきりほめてあげてください。きっと子どもたちは達成感を感じ、その経験は子どもの成長に良い形でつながっていくと思います。
自分が作った焼きたてのパンを大好きなママやパパが食べてくれるなんて最高だと思いませんか?
しつこいようですが、ぜひママの心が穏やかなときにやってみてくださいね。
うまく焼けたパンも、そうでないへんてこりんに焼けたパンも、その子が作ってくれたからスペシャルです!!
子どもでも、ぶきっちょさんでもできる!
作って楽しい、食べておいしい「季節のパン」!
生地をこねるのはちょっと、冷蔵庫で寝かせるだけ。オーブントースターで焼けるから、子どもにも初心者にもピッタリ。1月の「干支パン」、3月の「おひなさまパン」、5月の「こいのぼりドデカパン」、9月の「月見だんごパン」、12月の「サンタパン」など、月ごとに季節の行事や旬の素材を盛りこんだ簡単レシピが満載。
新潮社 (2019/3/16)
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