COLUMN コラム

【世界中からこんにちパン!】南半球の国からこんにちパン!

 
 
みなさん!明けましておめでとうございます!
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
1年ぶり、2年ぶりに実家に帰省した方、家族で旅行に行った方も多かったではないでしょうか?
コロナ以前には海外旅行へという方もいらっしゃると思いますが
なかなか海外旅行へのハードルは高いですよね。
気兼ねなく海外旅行ができる世界が戻って来て欲しいと願わずにはいられません!
 
さて!今回は南半球のオーストラリア メルボルンからこんにちパン!
メルボルンのパン事情をレポートしてもらいました。
どんなパンに出会えるかワクワク♪
 
ぜひ旅行に行った気分で読んで頂けると嬉しいです。
  
オーストラリア在住10年の牛久保 裕実さんにご紹介して頂きました!
牛久保さんは2021年東京オリンピック開催の際、オーストラリア選手団の運営/メディカルサポートチームの一員として活躍されました。
では!牛久保さんお願い致します♪
 
 

 ーオーストラリアの伝統的なパンをご紹介ください
 
オーストラリアは200年ほどの歴史の浅い国なのでこの国から発祥したパンはほとんどないそうです。原住民のアボリジニが昔から作っているパンはダンパーと言われていますが、ベーカリーで買うというよりはキャンプなどのアウトドアで作る感じです。
 
ーダンパー!初めて知りました。どんなパンなのでしょう?
 
もともとは内陸部で狩猟採取生活を営んでいた人々が食べていたとてもシンプルなパンです。火を起こし、熱い灰の中でパンを焼く。当然表面は焦げてしまいますから、割って焦げてしまった外側は食べずに内側を食べていたようです。現代ではキャンプ様のダッチ―ブンや鍋に入れて焼いて作っているみたいです。
パン作りにかかせないイーストは使わず、ベーキングパウダーを使い、小麦粉、塩、砂糖、バター、水またはミルクというシンプルな材料で作ります。
塩味だけのシンプルな味なので、焼き立てにバターとシロップをたっぷりつけて食べるのがおススメだそうです!
もともとイギリス領だったことも関係しているのか、英国式アフタヌーンティーに欠かせないスコーンに似た感じもあるそうです。
 
ーイーストを使わないパンは温度変化の影響も受けないので、日本でキャンプをする方にも おススメしたいパンですね♪
 アウトドアで直火で作ってみる!面白そうです!
 オーストラリアのベーカリ事情はどんな感じですか?
 
 オーストラリアのベーカリーは、日本でいうパン屋さん!というよりは、パイ、パン、ケーキを売っているのが特徴です。
 

 毎年パイのコンテストが開かれているので、コンテスト結果からおススメのベーカリーを探す事ができますし、田舎の方のベーカリーでは 'Best pie in Victoria.'のような看板を出しているお店もありますよ!コンテストでベスト10入りしたお店、この数年の間にベスト10入りしたお店という印になります。(たまに嘘をついているお店もあったりしますけどね・・・笑)
伝統的なベーカリーは必ずといっていいほどパイを売っています。

 ベーカリーに欠かせないパイですが、ベーシックなものはステーキ肉を細かく刻んだもの、または角切りにしてグレービーソースと和えた物とマッシュルームが包まれていたり、クリーミーなホワイトソースのチキンが包まれています。ちょっとおしゃれなパイだとバターチキン、ラム肉の赤ワイン煮や魚介類なども!
だいたい6インチの丸い形や四角い形をしていて2~3インチの厚みがあるんです。だいたい1つ$5~$8でおやつ感覚で食べたりランチに食べるのが一般的なんですよー。

 
 ー6インチ×3インチってことは。15cm×8cm!!
 かなりのボリュームですね!笑 
 ラム肉の赤ワイン煮なんて、おしゃれで美味しそうですね!
 ベーカリーにおいている物でパイ以外にもおススメはありますか?
 
実はパイの他にもコンテストがあって、オーストラリアの定番のスイーツvanilla sliceがあります。パイ生地のベースに白か黄色の色をしているバニラプリンまたはバニラゼリーが入っていてアイシングシュガーかアイシングがかかっています。四角にカットされて売っています。


あと、オーストラリアのスイーツで忘れてはいけないのは、lamingtonと Anzac biscuitsですね!
lamingtonはスポンジケーキがサイコロ状にカットされていて、いちごジャムやラズベリージャムがサンドされていたりします。チョコレートソースでコーティングされていてココナッツフレークが全体にまぶされています。
Anzac biscuitsはオーストラリア、ニュージーランドではどこでも買えるほど一般的なお菓子なのですが、オーツ、小麦粉、砂糖、バター、ゴールデンシロップとベーキングソーダと水という材料で作られています。
 
このAnzac biscuitsはもともと良く作られていたお菓子を第一次世界大戦に兵士達に栄養価が高く、卵などを使わないことで日持ちする食料として戦地にいる旦那さん達に送られたそうです。AnzacとはAustralia and New Zealand Army Corpsの略で第一次世界大戦のときにニュージーランドとオーストラリア出身の志願へによって編成された部隊の名前です。
第一次大戦以降、そのビスケットをAnzac biscuitsと呼ぶようになったとか。
 
あとパイと似ている物で人気のある物の一つにソーセージロールがあります。
5~6インチサイズのパイシートで豚肉のミンチとみじん切りした野菜を包み焼きます。
 


–おー!とっても美味しそうですね!
 焼き立てを食べてみたいです。他には何かありますか?
 
 
ベーカリーの事で加えてお伝えしたいとすれば、ホットドックですね!
日本やアメリカで知られているホットドックとはちょっと違うんです。笑
オーストラリアのホットドック(snag in bread)は安い食パンを薄くスライスしたものに斜めにソーセージをはさみ包んで食べます。トマトソース、マスタード、BBQソースをかけてスライスした玉ねぎをのせて食べます。
週末になるとハードウェアのお店のBunningsや文房具屋さんのOfficeworksといったお店の前に屋台のような物をつくり、ボーイスカウト・ガールスカウトの子ども達がだいたいファンドレイジングを目的にお店を出していたりするのを目にします。
このオーストラリア版ホットドッグの食べ方についてですが、面白い、でもちょと痛い?話がありまして
“玉ねぎのスライスやソースはソーセージの上にかけるか、ソーセージの下か!?”というプチ論争。
Bunningsが、客の誰かがホットドックからこぼれた玉ねぎを踏んで滑って転んだことで訴えられるという事件が起きて以降玉ねぎはあらかじめソーセージの下に入れてもらって、ソースはお好みで上からかけるようになったとか。



 
ー面白い!全くBunningsとしては面白くないエピソードですが、海外ならではのエピソードですよね 笑
 
そうなんです。
でもおかげで今はホットドックを食べる時に手を汚さずに食べることができるようになりました 笑
 
 
 

オーストラリア メルボルンへは日本から直行便で10時間ちょっと
南半球に位置しているので日本と正反対の気候なんですよね。
イギリス植民地時代を経て現在のオーストラリアの食文化にその影響を感じる物も少なくないのはないでしょうか?
日本でもお馴染みのオージービーフもオーストラリア
 
オーストラリアに訪れた際はぜひお馴染みのオージービーフだけではなく
パイのコンテストの順位を看板に出しているベーカリーを巡ったり、オーストラリア人の間でポピュラーなスイーツやホットドックを見つけて食べてみるのもいいですよね!
 
その時は必ず“玉ねぎのスライスはソーセージの下に!”でお願いしましょう 笑
 
 

Hiromi Ushikubo
  
オーストラリア在住10年目。
2011年にオーストラリアメルボルンに渡り、学生ビザ、ワーキングホリデー、就労ビザを経て2019年に永住権を取得しました。クリニックで忙しく働きつつも、休みの日にはサイクリングやキャンプに出掛けてオーストラリアの大自然を満喫しています。2022年はバイクパッキングでタスマニアを縦断する予定です!



 

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