COLUMN コラム

【おうちパンマスターFile vol.26】地域に密着した活動で地元に貢献〜嘉藤真子さん

こんにちは、吉永麻衣子officialサイト編集部の尾畠です。

“おうちパンマスター”として、独自に素晴らしい活動をしている方にスポットライトをあて、お話を聞く『おうちパンマスターFile』

今回は、地元岩手で活動されている嘉藤真子さんです。

地域のママさんや子どもたち、また地元の産業に携わる方に向けた講座など、地域に密着した活動をされている嘉藤さん。

どのようなきっかけで活動を始めたのか、今後どのような展開を考えているのかについて伺いました。

結婚して地元に戻ったことを機に始めたパン教室。

ーーまずはプロフィールを教えてください。
岩手県の北三陸、田野畑村という田舎在住の嘉藤真子(40代)です。
夫(同級生)・長男(年長)・次男(年少)の4人家族です。

関東で16年くらい暮らしていましたが、結婚を機に地元に戻ってきました。
スーパーには「マンゴークリームチーズ」に使うマンゴージャムは置いてないので、cottaさんのサイトで購入しています。

それくらい田舎です。

おうちパンマスターFileで、まさか私にお声がかかるとは全く思っていませんでした!!(笑)

後列、一番右が嘉藤真子さん

ーーパン作り歴は何年くらいになりますか?
17年くらいです。
関東で暮らしていた2004年4月に職場の友人に誘われてABC cooking studioのパンの体験レッスンに行き、そこからパン作りが始まりました。

ーーおうちパンとの出会いを教えてください。
何年か前にFacebookの広告欄で保存容器で作るパン作りの動画をたまたま見ていて「こんなに簡単にパンが出来るの?!?」っとビックリした記憶があります。あれがドデカフォカッチャだったとすると、あの時がおうちパンとの出会いです。

それからしばらくして、パン作りの材料を注文しようとcottaさんのサイトを見ていたら「おうちパンマスター」というのが目に入り、そこで正式におうちパンと出会いました!

ーーおうちパンマスターになろうと思ったきっかけは?
独身時代、ABC cooking studioに通うことにハマり、パン・ケーキ・料理を受けまくり、パンとケーキのライセンスを取得しました。

教室で作ることに満足していて、家では全く復習していませんでした(笑)

結婚して田野畑に帰って来てから、ライセンスを活かしたいなぁとパン教室を始めて、その時参加してくれた知人にcottaさんのサイトを教えてもらいました。

そこで「おうちパンマスター」というのが目に入り、とっても簡単に作れそうなおうちパンが気になって通信で受講しました。

対面での認定講座もある事は後から知りました。

気合を入れなくても作れるおうちパン。毎朝焼き立てパンがテーブルに。

ーーおうちパンで一番好きなパンはなんですか?
息子達と私はチョコスティックパン、夫はベーコンエピです。でも、よく作るのはミルクスティックパンです。
我が家では、夜に生地を仕込んで翌朝焼くパターンと、休日の午前中に生地を仕込んでお昼にピザにするパターンが多いです。

ーーおうちパンマスターになり、変わったことや嬉しかったことがあれば教えて下さい。
おうちパンじゃないパンの時は、休日に「さあパンを作るぞ!」と気合いを入れて作っていたので月に数回しかパンを焼いていませんでしたが、おうちパンだとフットワークが軽くなり、平日もほぼ毎日朝食にパンを焼くようになりました!

それから、パン教室の時間が3時間くらいだったのが半分になりました。
(事前準備の時間は増えたけど(笑))

嬉しかったことは、おうちパン講座第1回に参加して下さった方がちょうど料理系の資格を探していて、通信でおうちパンマスターになった事です。

お子さんの朝食&おやつに作っているそうです。

ーー教室の生徒さんがおうちパンマスターに。しっかりおうちパンの魅力が伝わったようで嬉しいですね。
おうちパンを焼いたり、おうちパンマスターの活動に対し、ご家族の反応はいかがですか?
息子達に「明日の朝何食べたい??」と聞くと「チョコパーン!」「クリームパン!」とほぼパンのリクエストが入ります。隣に住んでいる夫のお母さんは、ピザがお気に入りのようです。

活動は、夫や母に息子達をお願いして出来ているのでとても助かっています。

きっかけは通っていた子育て支援センターでの出会い。58キットの生地の仕込み・・・「よくやった私!(笑)」

ーーご家族からのリクエストは一番のモチベーションになりますよね!
嘉藤さんが独自におうちパンマスターとして活動しているフィールドやジャンルがあれば教えてください。

特別独自という訳ではないですが、
・教育委員会さんや子育て支援センターさん、子ども園さんなどからご依頼いただいて【親子おうちパン講座】
・子ども会さんで【子ども向けおうちパン講座】
・婦人部会さんで【ご婦人達とおうちパン講座】
・保健センターさんで【漁業や農業などで忙しい方でも簡単に作れて栄養のあるおうちパン講座】
自主開催では、【厳選8種類の強力粉で焼いたミルクスティックパンを食べ比べてみよう】という内容で開催しました。

ーー地域密着型で素敵なコンセプトの講座がいっぱいですね!よろしければ、それぞれ工夫されたことや参加者さまからの反応も教えてください。
おうちパン講座を始めてから最初にご依頼をいただいたのは、地域子育て支援センターさんでの親子おうちパン講座でした。
息子達が未満児の頃、子育て支援センターに遊びに行っていたのがご縁です。
当時の支援センターの先生はパン教室の常連さんで、私の活動を応援して下さっていてとってもありがたい存在です。

【未満児親子講座】

生地作りはビニール袋で。5匹のこぶたとチャールストンなど音楽に合わせてフリフリもみもみ。成形して焼いている間には、事前に焼いておいたパンの試食や支援センターの先生による楽しい親子遊び。子ども達がすぐ飽きてしまうので、パン作りの説明は試食タイムの時にするなどの工夫をしました。

ママさんからは、「こんなに簡単にパンが作れるの?」「是非来年も!」などご感想をいただきました。

【親子講座】

和室や会議室で、床や椅子に座っての講座。焼いている間は、スタッフの方による読み聞かせ。
施設にある使い慣れないトースターの場合、事前に伺って試し焼きしておくなどしました。
「手軽にパンが作れてびっくり」「とっても簡単で子どもと楽しく作れた」「家でも作ってみたい」「強力粉買って帰ります」などのご感想をいただきました。

【漁業や農業などで忙しい方でも簡単に作れて栄養のあるおうちパン講座】

保健センターさんからご依頼をいただいた時の事前の打ち合わせで、担当の方から「漁業や農業の合間を見て菓子パンで簡単にご飯を済ませる方がいるので食事の偏りが心配」という話があり、相談しながら作るメニューを決めました。

トースターやオーブンがおうちに無い方もいるかも?と言うことで、ゴマチーズドデカパンはフライパンで焼きました。

「楽しみにしてきました」「色々アレンジ出来そう」「家にあるもので作れるのがいい」などのご感想をいただきました。

ーーおうちパンマスターとして活動するなかでくじけそうになったことはありますか?
子ども園さんからご依頼のあった親子おうちパン講座での事前準備や当日パンを焼くのが大変でした(汗)
予備の生地を含め、ミルクスティックパンの生地の仕込み、なんと58キット!!
当時1歳4ヶ月の次男が家にいて、ニーダーもホームベーカリーも持っていない中5キットずつ捏ね、次男にはしまじろうとトトロを観てもらいながら、どうにかこうにかやっていました。

今思い出しても「よくやった私!」と思います(笑)

大変だった分、参加してくれた子ども達から「楽しかった」「また作りたい」と言ってもらえて嬉しかったです!

おそとパン講座やナイトパン講座。まだ知らない人に知ってもらいたい。

ーー小さいお子さんを見ながらの58キット!想像しただけでクラクラします(笑)その分、お子さんたちに喜んでもらえた時の達成感は大きかったでしょうね。
おうちパンマスターとして、今後どのような活動を描いていきたいか、ビジョンがあれば教えてください。

おうちパンを多くの方に知って欲しいです。
おうちパン講座をまだしていない地域でも講座が出来たらなぁと思っています。

あとは、おそとパン講座やお仕事帰りの方向けのナイトパン講座もやってみたいです。

2020年、岩手では初の試みで、県内のおうちパンマスターが集結して数回ワークショップが開催されました。私は、台風やコロナ流行で1度も参加出来なくて残念な思いをしました。
コロナが落ち着いたらリベンジしたいです!

それから、おうちパンマスターとしてではないのですが、いつか自分で小麦を育ててパンを焼いてみたいです。

ーー普段の過ごし方や、おうちパン講座のスケジュールを教えてもらえますか?
おうちパン講座は月に1?2回のんびりペースで土日祝日に開催しています。(もう数回開催したい!)
平日息子達が児童館に行っている間、週3?4日、知人のお手伝いでお仕事しています。
趣味はやっぱりパンを焼くことと、シフォンケーキを焼くことです。
ドラマを見ることと息子達にちょっかいを出すことがリフレッシュになっています(笑)



ーー自宅教室やレッスンなど、PRしたいことがあればどうぞ!
近くの施設をお借りして講座を開催しています。牛乳とお塩は地元の物を使っています。(田野畑牛乳、番屋の塩)パン作り初心者さん、お子様連れ、お一人様etc
どなたでもご参加いただけますので、お気軽にご連絡下さい?!

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ーー未来のおうちパンマスターや読者のみなさまへのメッセージをお願いします!
以前からパンを焼いてましたが、おうちパンマスターになってパンを焼くことが前よりも身近になって、おうちパンマスターになって本当に良かったなぁと思っています!

家族、周りの人、自分の為にパンを焼くって楽しいです。

私は口下手だしあがり症ですが、おうちパン講座はとても楽しいです!なんとかなるものです。皆さんもご自身のペースで無理なく楽しむのが1番だと思います。

嘉藤さんのお話、いかがでしたか?
田舎ならではの温かい人間関係、その中におうちパンが浸透している様子が伺えて嬉しくなりました。地域の方々と協力しあって開催されている講座、どれも魅力的な内容でしたね。漁業や農業で大変なお仕事をされている方々に、おうちパンが栄養面でも貢献できるなんて、とても素敵なこと!
嘉藤さんの講座からは、「知ってもらいたい」「喜んでもらいたい」という気持ちがとても伝わってきます。
教室に参加くださった方にとってパン作りが日常になり、その家族も喜んでくれて、、、そんなきっかけを提供できるって、、、本当に幸せなことだと思います。
嘉藤さんが、いつかご自身で育てた小麦でパンを焼ける日が来るのを楽しみにしています!

 

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