ヨシナガマイコのおうちパンのある生活

コラム

【おうちパンマスターFile vol.2】老若男女に楽しんでもらいたい!~沖島美雪さん(後編)

【おうちパンマスターFile vol.2】老若男女に楽しんでもらいたい!~沖島美雪さん(後編)

こんにちは、吉永麻衣子officialサイト編集部の尾畠です。

さて、“おうちパンマスター”として、独自に素晴らしい活動をしている方にスポットライトをあて、お話を聞く『おうちパンマスターFile』。

第二回は、本業はフリーランスで美容師&ヘアメイクをされている沖島美雪さん。その前編では、“おうちパン”との出会いから、“おうちパンマスター”になるまでのきっかけについて、伺いました。

今回の後編では、“おうちパンマスター”になって、沖島さんがどのような活動をしているのか、どのような変化があったのか、ご本人にインタビューしました。

身体障がいや全盲のお客さまと創る“おうちパン講座”

沖島美雪さんのパン

ーーおうちパンマスターとしてどのようなフィールドで活動をしていますか?

(沖島さん)本業の美容師やヘアメイクの仕事を通して、身体障がいをお持ちのお客様のご自宅にて、施術後に“おうちパン講座”を行ったり、全盲のお客様の集まりでも“おうちパン講座”をさせて頂いたりしてます。

ーーとても素敵な活動をされていますね! なぜ障がいをお持ちの方や全盲の方に講座をすることになったのか、その経緯を教えてもらえますか?

(沖島さん)先ほどお話したように、仕事先で毎日おうちパンを焼いて差し入れしていました。そういったお客様の中には、身体障がいをお持ちの方や全盲のお客様もいらっしゃいます。

差し入れパンをお渡しするときには、毎回「今日は◯◯パンです、◯◯を入れてみました! 今回もオーブントースターで◯分焼いているんですよ」と説明しています。そうするうちに「私にも作れるかしら?」「今度作ってみたいかも」と言ってもらうようになり、“おうちパン講座”開催の流れになりました。

ーーパン作りというと、身体障がいをお持ちの方、特に全盲の方にはちょっと敷居が高く感じられそうですね。それでも沖島さんのお話を聞くうちに、「おうちパンなら作れるかも!」という気持ちになってもらえたんですね。とはいえ、全盲の方への講座は簡単なことではなかったと思います。大変だったことや工夫されたことなどあれば、教えてください。

(沖島さん)全盲の障がいのあるみなさまに教えるときは、簡単な“おうちパン”ではあるものの、色々考えました。手伝うことはいくらでもできますが、なるべくご自身でやっていただきたかったので、なにができて、なにをすることが難しいのか?、私なりに考えました。

最初は容器の中でグルグル混ぜるだけのドデカパンにしようと考えました。でも、自分でアイマスクをしてやってみたら、生地を保存容器の中で混ぜるのが想像以上に難しいことがわかりました。そこで、パン生地を作ってるイメージを想像しやすく、手をあまり汚すことなくできるビニール袋での生地作りがよいと考えました。とはいえ、考える課題はたくさんありました。

  • 目で見て確認することが難しいので、スケールで計量することが難しい。
  • 言葉をわかりやすく、端的に、はっきり話す。だらだら話さない。
  • 伝えることは頭の中でイメージしやすい言葉で話す。
  • 簡単さを感じてもらえるようにする。
  • 「家に帰って作りたい」と思ってもらうようにする。
  • 「やれば出来る!」、「楽しい!」、「楽しかった!」と思ってもらう。

これらの課題をクリアにするため、まずスケールを使わなくても計量できるように、強力粉100グラムがちょうど入るコップを探しました。塩、砂糖、ドライイーストを計量できるようなスプーンも探しました。とはいえ、予算もあまりなかったので、きちんとした計量カップを人数分購入するのが難しく、百均の紙コップを色々試して試行錯誤しました。同じように見える紙コップでも、少し違ったりするんです。スプーンも同じです。

レシピは、麻衣子先生に許可を得て、キッズ用レシピを使用し、点字におこして配布しました。

ーー全盲のお客様にも楽しんでもらうために、色々なことを考え、試行錯誤を重ね、努力をされたのが伝わってきます! 実際に講座をされて、お客様の反応はいかがでしたか?

(沖島さん)参加された皆さま、初めは「本当にできるのかな・・・」と思っているような緊張と不安の表情をされていました。でも、やっているうちに楽しく思ってくださり、「こんなんでパンできるの?」とか「おっきー先生! こんな感じで良いですか?」「ビニール袋はどこに買いに行けば売ってますか?」と質問が出てくるほど意欲的に!

焼き上がりには、「わあ、ほんとにパンだ! 美味しい〜っ!」「私、すごくない!?」なんていう、嬉しいお言葉が。この短時間の中で、みなさまの表情や言葉の変化にとても感動を覚えました。身体の障がいをお持ちの方と接することは、何年も前からありますが、目の障がいをお持ちの方に、このような形で触れ合うことができて、私自身、とても勉強になりました。

参加された皆さんが、「自分ひとりでも、ちょっと手伝ってもらうだけで、やればできる!」という気持ちになってもらえたなら嬉しいです。また近いうちに開催を希望される方がいるので、そのやる気に応えられるよう、「おうちパンを作る楽しい時間」を考えたいと思います!

老若男女、どんな方でも楽しめる“おうちパン”作りを伝えたい!

沖島美雪さんのおうちパン

ーー「パンを作れた!」という小さな達成感。それを、子育てに追われるママや成長期の子どもたちにも感じてもらいたい。おうちパンには、吉永先生のそんな思いも込められています。それを身体に障がいをお持ちの方にも伝えられたというのは、本当に素晴らしいことですね! 今後どのような活動をしていきたいか、ビジョンがあれば教えてください。

(沖島さん)“おうちパン”を老若男女、もっともっといろんな人に知ってもらい、作ってもらいたい! 楽しんでもらいたい! まだまだ差し入れして、いつか差し入れしたみんなが“おうちパン”を作る人(あわよくば、おうちパンマスター)になってほしいです。

ーー未来のおうちパンマスターや読者のみなさまへのメッセージをお願いします!

(沖島さん)「おうちパン」は材料がとてもシンプルなのに簡単で美味しい! そして、自分だけが作るのはもちろん、お子さまと、おじいさまおばあさまと、仲間と、知らない人同士とも楽しんで作れる時間を味わうことができます。

赤ちゃんの離乳食になるし、おやつにもなります。基本生地の作り方を覚えたら無限にレパートリーが広がります。とてもパンが身近になりますよ。

ぜひ、私たちおうちパンの仲間と「おうちでパンづくり」楽しみませんか?

おわりに

第二回の『おうちパンマスターFile』、いかがでしたでしょうか?

フルタイムで働きながら、多くの方に“おうちパン”の魅力を伝える沖島さんのStory、とてもエネルギッシュでしたね!

身体障がいをお持ちの方、全盲の方にも「おうちパンを作る楽しい時間」を味わってほしい、その想いをひとつずつカタチにしていった沖島さんの企画実行力には脱帽です!

そして、「“おうちパン”を老若男女、もっともっといろんな人に知ってもらい、作ってもらいたい! 楽しんでもらいたい!」と話す沖島さん。優しく朗らかで、まわりをハッピーにする沖島さんの今後の活躍が楽しみですね!!

今後も、“おうちパンマスター”として独自のフィールドで活躍する方を定期的にご紹介していきます! “おうちパン”の魅力はどこまでも!! お楽しみに~♪