
パンに使われる主な小麦粉は強力粉です。今コロナの影響で在宅している方が増え、パンを焼く方が増えているそう。スーパーから強力粉がなくなっているなんて声も。
でもそもそもパンは強力粉でしか作れないのでしょうか?
答えはNOです。
少し工夫すれば薄力粉で焼くこともできます。強力粉と薄力粉の違いは、タンパク質含有量の違いです。タンパク質は水分を加えて、圧力をかけるとグルテンになります。グルテンというのは固まりのことです。これは小麦粉特有のもので、粉といえば、片栗粉も米粉もライ麦粉もあるな!と思われると思いますが、この塊になるという特性を持っているのは小麦粉だけです。そして、この塊の中でイーストがガスを発生させ生地を膨らませるという仕組みなので、このグルテンはパンにとってとても大切なものになります。
でも、100%小麦粉である必要はなく、米粉やライ麦粉をブレンドして作ることもできますし、おうちパンの製法では無理ですが、米粉やライ麦粉100%のパンを焼くレシピもあります。一般的なパンとは少し食感や風味がかわりますが、これが好き!とおっしゃる方も多いと思います。
薄力粉だけで切りっぱなしパン
薄力粉 200g
塩 3g
砂糖 20g
牛乳 120g ←酪農家さんのお手伝い! ※強力粉同様、薄力粉によって水分調整が必要です。様子を見て入れてください。
インスタントドライ―スト 3g
バター 7g ←ラッキーセブン!
作り方
- 計量する:材料をデジタルスケールで計量し、保存容器、ボウルにそれぞれ投入する。
- こねる:牛乳と水を合わせたところにインスタントドライイーストを振り入れ溶かす。 ボウルに薄力粉、砂糖、塩を合わせゴムベラでさっと混ぜ合わせる。 イーストが完全に溶けて容器の底に落ちたら、ボウルの中に水分入れ、ゴムベラで混ぜる。 最後は手を使って混ぜ、生地を一つにまとめる。 まとめた生地の上にバターを乗せ、バターがなじむまで手でこねる。 ひとつにまとめてふたをする。
- 発酵する:冷蔵庫で8時間以上置く。 ※1日に1回以上丸めなおせば5日間冷蔵庫で保存可能。
- 成形する:食べたい分だけカードで切り分けて生地を取り出し、残った生地は丸めなおして保存容器にもどし、冷蔵庫で保存する。 食べたいパン生地は、好きな大きさにカードや包丁でカットし、オーブンシートを敷いた天板に並べる。 お好みでチーズなどをトッピング。
- 焼成:8等分に分けて焼いた場合の時間 トースター 1200w 8分 オーブン 180℃ 15分 魚焼きグリル 弱火で5分 フライパン 蓋をして片面弱火7分ずつ
薄力粉で作るドデカフォカッチャ
薄力粉 180g
塩 2g
インスタントドライ―スト 2g
水 110g ~ 120g ※強力粉同様、薄力粉により多少変動します。様子を見て入れてください。
作り方
- 計量する:材料をデジタルスケールで計量し、保存容器、ボウルにそれぞれ投入する。
- こねる:保存容器の中の材料をスプーンでひとまぜし、均一にする。そこに水を9割入れぐるぐる混ぜる。状態が変わらなくなったら粉っぽいところにめがけて残りの水を入れ均一になるまで混ぜる。
- 発酵する:冷蔵庫で8時間以上置く。 ※1日に1回以上丸めなおせば5日間冷蔵庫で保存可能。
- 成形する:生地を出し、打ち粉(薄力粉、分量外)を多めに振って、カードで生地を外し、アルミホイルの上に保存容器をさかさまにして置き、生地が落ちてくるのを待つ。落ちてきたら三つ折りにする。オリーブオイルをかけ、指で15か所程度穴をあける。岩塩とお好みのハーブを振りかける。
- 焼成:
オーブントースター 1200wで15分
オーブン 200度で20分
魚焼きグリル 弱火5分、さらにアルミホイルをかぶせて13分
フライパン 蓋をして弱火で10分、裏返してさらに13分。